スマイル(笑顔)の効果
皆様には、日頃から柔道会の活動に、ご理解ご協力をいただきありがとうございます。
さて、柔道会の練習方法について指導者及び会員と学び、
さらに保護者の皆様の日常生活にも応用できるユニークなことを勉強しましたので、ご紹介します。
それは、顔の表情と脳波の関係です。そして笑顔とスポーツの関係でもあります。
笑顔には、私たちの中の潜在能力を引き出す力があるのです。
陸上競技の往年の名選手であるカール・ルイス。
彼は現役時代、100メートル競走のとき80メートル付近までは3番手か4番手の位置にいて、
残りの20メートルで抜き去るというレース展開をしていました。
80メートル付近で彼がすることとは・・・笑顔でした。
彼のコーチは「笑って走れ」と指導していたそうです。
顔は脳の露出部分です。
人間のほほ骨のやや下の部分、指を入れるとボコッと収まる部分ですが、
ここには人間の脳波を変えるツボがあるのです。
この部分を刺激すると、脳波がリラックスをあらわすアルファ派に瞬時に変換し、
潜在能力が出やすくなると言われています。
笑顔は、その部分を刺激する格好の手段になります。
例えば、ミスをして、上司に怒られて、落ち込んでいる・・・イライラしている・・・
そんな時にこなした仕事はなぜかミスばかり・・・。
しかし、気分がウキウキして、こなした仕事はなぜかうまくいく。ということがありますね。
同じ人間が同じ場所で同じことをしたとしても、うまくいく時といかない時がある。
これは、脳波の違いにあります。
普段生活している時はだいたいがβ(ベータ)波
(14~30ヘルツ)になります。
リラックスし、集中力がある時の脳波はα(アルファ)波
(8~13ヘルツ)になります。
アルファ波は、心・身体にとても良い影響をもたらす脳波ということで、様々な方向から大いに注目されています。
イライラしたり、緊張していると、脳波はγ(ガンマ)波
(30ヘルツ以上)になります。
アルファ波にするには腹式呼吸などのレッスンが必要ですが、雑念がウヨウヨ湧いてきて、
リラックス状態にもっていくにはかなりの時間がかかります。
しかし、口角をUの字にして、目尻をニッコリさせることで、
それが心から楽しんでいなくても脳波を変えてしまうのです。
作り笑顔でも十分効果があることは、すでに実証されています。
口角をUの字に上げると目尻から5~6センチ下がった箇所に脳波を変えるスイッチがついているのです。
これこそが、幸せのスイッチ切り替えボタンです。
カール・ルイスのみならず、以前スケートでメダルをとった黒岩選手や、
大リーグで活躍していた長谷川投手も、緊張すると口角を上げることを明言しています。
日本人から見るとお行儀が悪いアメリカ人スポーツ選手の試合中のガム。
あれも実は顔の緊張をほぐすために行っているものです。
表情筋をほぐすことで緊張を取り、潜在能力を発揮することをねらっています。
もちろん、コンマ何秒を競い合うアスリートたちは、大事な試合中、心から笑うなんて事はありえません。
笑顔を利用しているのです。笑顔の効能を知っていたのです。
笑顔はこのように人の隠れたパワーを発揮させるカギなのです。
当やなせ柔道会の精神面の指導方法として、指導者の先生方と研究を重ねて取り入れていきたいと思いますので、
ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
一部引用